大覚寺船遊び茶会

投稿日:2017年10月13日

夢のような一日でした。

嵯峨院ゆかりの大覚寺での船遊び茶会。

お茶の先生からお誘いいただいてご同伴させていただきました。

寄り付き待合から眺める大沢の池の美しいこと。風も音も光も「ようこそ、ようこそ」と出迎えてくれます。

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池に浮かぶは龍頭の船。(写真では木の陰で龍の姿が映ってない。残念!)

しかし、まさか龍頭の船に乗せていただくとは思いませんでした。

船は大沢の池をゆっくり進みます。

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薄茶席の亭主は、嵯峨天皇に初めてお呈茶をしたと言われる永忠和尚のいでたち。

ススキの帯です。

それぞれのお客様の手の中にお茶椀が配られて、お茶、お湯と注がれて手の中でお茶が

たてられてゆく。

この現代版永忠和尚は「お茶をお客様に差し出す手はお釈迦様の手である。心を込めて

差し出すようにと師事する先生から教えらています。」

大事な頂き物といった印象がより強くなる。

日没の時間も近づいた頃、池の淵の桟橋から謡と小鼓の音が耳に届く。

先日、但馬コネクションのゲストで謡をご披露頂いた方が所属される能ユニット「田◯田」

(たぽたと読む。小鼓の音から付けられた名前)

まさかこんなにすぐに再び聞くことがあろうとは!

朗々と響く声と鼓の音を聞きながら船は水面をゆつくり進む。平安貴族になったかのよう。

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名残惜しい船旅もここまで。

池の風に見送られ、路地をぬけいよいよ望雲亭へ。

あたりはもう薄暗く、燈火のゆらぐ光の中での濃茶席は幻想的でありました。

ただ、本当に暗い。

蝋燭の明かりだけでは拝見するお茶碗もなんだか良く見えませんが、

却って古のその時を同じくしているような不思議な感覚。

詳しい内容は今回の茶会の席主であられるしぇるさんのブログに美しい写真がバッチリ載ってます。

相変わらず、写真も文章もお上手です。それにしても、時空を飛び越えた夢のような一日でした。

待合に飾られた月岡芳年、「法輪寺〜横笛」の浮世絵。月にまつわる名場面100枚を描いた「月百姿」のうちの一枚。

生憎、大沢の池に映る月は見ることができなかったけど帰りの車窓から覗くことができました。

そして、駐車場につくと「おかえり」と待ちわびていた愛車と但馬の月。

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お茶を通しての貴重な経験。

お点前にあらわれる自分と向かい合い、人との関わりをとおして又改めて自分と向かい合います。


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