親方のつぶやき

投稿日:2015年8月23日

もう11年以上前にこの計画が始まりました。

各地で評判となっている邸宅を施主様と設計士と親方の3人で見て回り、力のある原木を探し、製材して乾燥させる・・・。

施主様は自らの手で太い梁や柱を丹念に磨き、長年の埃と汚れを取り除いて本来の美しい木肌を蘇らせていかれました。

少しづつ丁寧に進められるこだわり抜いた古民家再生です。

手間を惜しまず、とにかくいい仕事だけを要求されました。

先日、リビングに書棚をお納めする。

経年の変化で微妙な柱の歪みが生じた中ですが、ぴったり納まりました。

オーダーの強み。

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納まった書棚を確認している時、ふっと天井や梁部屋の中全体を眺め回してみると、そこにある木製の物全てに自分の手が入っていることに気がついたそうです。

「すごいなぁ。これだけの仕事を続けさせてもらっている・・・と思わず呟いたよ。

ただただ感謝だ。」と帰宅した親方が話してくれました。

いくら良い腕を持っていても職人は使わなければその腕は落ちるばかり。

良い材料と、伝統的な工法で腕を振るえることにプレッシャーも感じつつ

誇りを持って仕事させていただいてます。

 

 


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